喘息の種類と症状、発作

 喘息の種類
 喘息は、原因や症状に応じて、いくつかの型に分類されますが、外因性喘息と内因性喘息に分けるのが最も一般的です。

 外因性喘息
 多くは30歳以下で発病し、アレルギー性の家族歴、皮膚反応陽性、好酸球増加などのアレルギー性特徴が明らかなもので、アレルギー性喘息、あるいはアトピー性喘息ともいわれます。比較的治療しやすい喘息です。

 内因性喘息
 多くの場合、40歳以後に発病し、アレルギー性特徴のあまり明らかでないものです。気管支炎などの感染症状を伴うものが多く、感染性喘息とも呼ばれます。比較的治療が難しい喘息です。

 喘息の症状
 喘息は、呼吸困難が発作性に起こる病気です。

 呼吸困難の本態
 喘息の人がアレルゲンを吸い込むと、気管支の粘膜でアレルギー反応が起こり、粘膜は、ちょうどじんましんのようにはれ上がります。

 そのため細い気管支では空気の通路が狭くなり、そのうえ、粘膜から粘液がたくさん出て、これが狭くなったところにつかえます。さらに、気管支の筋肉がけいれん性に収縮して、気管支の内腔はいっそう狭くなります。

 呼吸が苦しくなるのは、気道がこのように狭くなって、空気の出はいりが円滑にできなくなるためです。またこの狭くなったところを空気が通るときに喘鳴が起こります。

 このような狭窄状態は、急に起こり、また比較的急速に消失するため、喘息は、発作的に起こるわけです。

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 初期症状
 何の前ぶれもなしに、いきなり、呼吸困難の発作が始まる場合もありますが、非常にくしゃみが出やすいとか、かぜをひいたときとか、かぜのあと、せきがたくさん出て長引き、せき込むと「ぜいぜい」「ひゅうひゅう」という音がのどの奥の方でするといったような症状がしばらくの年月続いた後、急に呼吸困難発作が起こる場合も少なくありません。

 喘息の発作
 発作の程度
 発作が軽い場合は、呼吸困難も強くありません。喘鳴も聴診で聞ける程度だそうですから、軽い仕事は一応できます。

 発作が重い場合は呼吸困難が著しく、あおむけに寝ていることもできません。座って前かがみの姿勢をとり、机や布団を積み重ねたものにうつぶせによりかかるようにして、苦しそうに呼吸するようになります。

 このような姿勢をとるのは、あおむけに寝ているより比較的呼吸が楽なためです。このような強い発作では喘鳴も強く、そばにいる人だけでなく、部屋の外にいる人にも聞こえるほどになります。

 発作の持続時間
 発作がどのくらい続くかは、発作の軽重によって違います。軽い場合は、2~3時間で自然におさまるか、ふつうの喘息薬を内服したり吸収するとすぐ良くなります。

 しかし、重い場合は、数時間以上も続き、ふつうの薬の内服や吸入ではなかなかおさまらず、注射やもっと強力な薬が必要となります。

 特に重症の場合は薬の効果はなく、2~3日、時には1週間以上も発作が続くことがあります。この状態を、発作累積状態といいます。

 発作が起こりやすい時間
 喘息の発作は、夕方、夜間、早朝に多く、昼間は比較的少ないものです。したがって軽症の喘息の場合は、昼間は、ふつうの人と全く同じに働くことができます。

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 発作の頻度
 発作がどのくらい起こるかは、季節により、また個人個人によって、かなりの差があります。
 軽い発作でも、毎日のように起こる人とか、重症発作でも年に2~3回しか起こらない人、重症と軽症の発作が交互に起こる人などさまざまです。

 また、秋には重症発作が頻繁に起こるが、ほかの季節には、発作がないか、あっても軽い発作で済む、という場合もあります。

 発作時の処置
 前かがみに座った姿勢の方が、呼吸は楽になります。発作が起こったら、机を前においたり、布団を積み重ねて、うつぶせによりかかれるようにし、背中をなでてやりながら、患者を力づけます。患者が興奮して動き回ったり、あまりしゃべったりするのは禁物です。

 医師の処方薬は、早めに使いましょう。あまり我慢していると、薬が効かなくなります。

 起こりやすい合併症
 喘息に合併する病気の種類は、あまり多くありません。最も多くみられるのは慢性気管支炎と肺気腫です。気管支炎が合併していると、発作が重くなる一因となります。

 また、喘息を長く患っていると、慢性の喘息といって、発作と発作の間にもせき、たん、動作時の呼吸困難などの症状が起こりやすくなり、同時に発作も季節と関係なく1年じゅう起こるようになります。これにも、慢性気管支炎や慢性肺気腫の合併が関係しています。

 このほか、気管支拡張症の合併もしばしばみられます。発作の強いときには、肺の一部が破れて気胸を起こし、呼吸困難が急にひどくなることがあります。また、強いせきの発作で、肋骨骨折を起こすこともあります。