糖尿病の合併症

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 糖尿病の経過のうちには、いろいろな合併症が起こり、そのために生命に危険を及ぼしたり、社会活動ができなくなることがしばしばです。

 しかし、じょうずに養生してさえいれば、合併症が起こらないで済むこともあり、また、かりに合併症があっても、それを進ませないことが可能です。

 糖尿病で最も恐ろしい合併症は糖尿病性昏睡ですが、インスリンが発見されてからは、この合併症は激減しました。それに代わって登場してきたのが血管合併症です。これには、比較的大きな動脈に起こる動脈硬化と、細い動脈に起こる細小血管症とがあります。

 これらの血管病変を示す部位によって分けると、目の病気、心臓病、高血圧、腎症になります。そのほか神経障害、皮膚病などが合併症としてあげられます。

 目の病気
 糖尿病が長く続くと、目にいろいろな病期が起きてきますが、なかでも網膜症、白内障などがいちばん多いものです。

 網膜症は、網膜の細い血管に小さなこぶができたり、出血が起きたりするもので、視力が著しく低下する病気です。この網膜症を防ぐためには、糖尿病の治療を正しく行うことのほか、細小血管の病変を変化させる他の合併症、たとえば高血圧の治療を行うことが重要です。

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 心臓病および高血圧
 心臓病といっても、糖尿病に最も関係のあるの深いのは冠状動脈硬化で、これがあると、狭心症や心筋梗塞が起きやすくなります。元来、日本人には高血圧が多いのですが、糖尿病になると普通よりもなお高血圧が起きやすくなります。

 動脈硬化に高血圧が合併してくると、脳卒中が起きやすいことは当然ですが、糖尿病の人にみられる脳卒中の多くは脳出血ではなく脳血栓(脳梗塞あるいは脳軟化症)です。

 腎臓の病気
 糖尿病では、20%の割合でたんぱく尿が証明されます。このことは、糖尿病では腎臓に異常のあるものが多いことを示すものです。
 
 糖尿病で腎臓に病変を起こしてきたものを広い意味での糖尿病性腎症およびネフローゼ症候群などがあります。このうち糖尿病に特有な腎臓の病気は糖尿病性糸球体硬化症と呼ばれるもので、症状としては浮腫、著しいたんぱく尿、高血圧などを呈します。

 神経の障害
 糖尿病のうち30%以上の人が神経痛を訴えたり、手や足の先がピリピリしたり、感じが鈍ったり、足の裏がほてったりする訴えを持っています。こうした神経の障害の起きたものを、糖尿病性神経障害といいます。

 その他の合併症
 糖尿病にかかると、肺結核、皮膚病などを起こしやすくなります。皮膚病としては、湿疹、またずれ、掻痒症、おできなどがあります。

 また、脂肪肝、胆嚢炎、耳下腺の腫腸、歯槽膿漏などもよくみられます。

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