骨粗鬆症

 骨の組織は絶えずこわされ、また新しく作られて、あるバランスの上に立っています。年をとってこの骨の新生能力が少なくなると中身のうすい骨になります。

 このような病的な骨を骨粗鬆症、あるいは骨多孔症といいますが、厳密には骨の化学的組成に変化が起きて、有機質が減り、逆に無機質が増加している状態とみられています。

 この病気には、1次生(原発性の加齢的)と、2次生(症候性)のものがあります。前者は老人性骨粗鬆症といわれるものです。後者はたとえば糖尿病や甲状腺腫などの原因疾患がほかにあって、その部分現象として骨粗鬆症が発病したものです。

 よく更年期を過ぎた女性とか、外科的に卵巣切除した女性に起こりやすいという説もありますが、本当の原因は、まだよく分かっていません。

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 症状
 特徴的な症状は、腰や背中の痛みです。ことに安静位から運動に移る際にあらわれ、しだいに持続性の痛みとなりますが、ことに長い時間にわたって同一姿勢でいると、具合が悪くなります。

 高齢者の場合、腰背痛を訴え、X線写真で脊椎骨が淡く見え、圧迫骨折が存在するときは、骨粗鬆症にまず間違いありません。圧迫骨折の合併がありますと、かなり強い痛みを伴います。また大腿骨頸部骨折を起こしやすくなります。

 治療
 確定的な治療法はまだありませんが、タンパク同化ホルモンとグリセロリン酸カルシウムの長期大量療法が良いといわれています。しかし、タンパク同化ホルモンの長期間投与は、男性化作用があるので注意が必要です。これらの治療で、腰背痛が消退した場合でも、X線写真像の改善は認められないのがふつうです。

 圧迫骨折があるときは、以上の薬物投与のほか、医師の指示による臥床が必要ですし、能動的コルセットなどを使用して、適度の運動をするようにします。