結腸がん

 結腸にできるがんです。結腸がんはわが国では少なく、消化器のがんのうちで5%未満です。大腸がんだけで見ると直腸がんは約70%を占めるのに結腸がんは30%です。

 結腸がんは男性のほうが女性よりやや多く6対4くらいでしょう。また年齢的には50歳代に多く、20歳以下の人には少なくなっています。

 結腸がんの原因は、直腸がんと同様にポリープに関係のあるものが多いと考えられていますが、これに反対する人もいます。また、わずかではありますが、腸結核、潰瘍性大腸炎などの病気から起こったりもします。

 症状
 結腸がんに特有な症状はほとんどありませんが、しいていえば、右側の結腸(盲腸、上行結腸)にできている場合は、おもに腹痛、左側(下行結腸、S字結腸)では、腹痛のほかに下血で気付かれることが多いようです。

 症状に気づいて手術するまでの期間は、平均約10ヶ月くらいになっています。

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 診断
 結腸がんの診断は、X線検査や内視鏡にもよりますが、X線でもよい写真が撮れればがんがよほど小さくても発見することができます。症状で述べた、初発症状から治療までの10ヶ月の無駄な時間を極力短縮したいものです。

 治療
 結腸がんは、他のがんに比べてややおとなしいがんで、かなり大きくても治療によって案外なおる人が多いものです。

 治療法は、がんができている部分をじゅうぶんな長さだけ切り取って、残った部分をつなぎ合わせます。同時に病巣に所属するリンパ節や必要に応じて近接する周囲臓器の組織も一緒に切除します。

 結腸は直腸と違って、腹腔内にぶら下がっている部分が多いので、切除しやすく、またかなり長く切り取っても生命に重大な影響を与えません。

 手術後の処置と生活
 結腸がんの手術をしても2~4週間で退院できます。手術が順調にいけば、全身的にも局所的にも術後の障害はありません。

 もし癒着のために腸の通過障害がおこり、それが頑固であれば癒着をはがすなり、そのほかの方法もこうじることができます。

 問題は再発の見込みで経験を積んだ医師ならだいたいの見当はつきますが、きびしく言えば、がんについて絶対治るというような断定をすることはできません。しかしがんの程度に応じて、なおる率が75%だとか90%ぐらいだとかは言うことができるようになっています。

 退院後は、労働にも、日常の食事にも制約はありませんが、少なくても1年に2~3回は健康診断を受けてください。

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