骨・関節の変化

 骨の変化

 カルシウムの減少
 高齢者の骨の変化としては、まずカルシウム量が減少してくるため骨がもろくなります。

 骨の委縮とともに肥厚もあらわれ、両者の入り乱れた状態で骨の容積が減少してくる反面、靱帯、腱、筋肉の付着する部分では骨が増殖するのがみられます。

 この肥厚性骨増殖は、腸骨棘、脊椎骨の棘突起、坐骨などにみられます。脊椎骨にも肥厚性の変化がみられ、腰椎では広範な変性性の変化により、腰椎と腰椎との間が狭くなります。

 骨のカルシウムが減少してもろくなったものが、骨そしょう症ですが、この病気は女性に圧倒的に多く、女性ホルモンと関係があります。

 骨そしょう症が起こるのは骨のカルシウムの50~60%が減少するためとされており、高齢者、特に女子ではカルシウムがいかに多く減少するかがわかります。

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 関節軟骨の変化

 弾力が失われる結果…
 関節では、関節軟骨といって関節部の骨の先端部をおおう関節軟骨が薄くなり弾力性を失ってきます。関節軟骨は関節の運動がスムーズに行われるためと、外部からの衝撃を防ぐためにあるものです。

 弾力性が失われる結果、裂けやすくなり、また潰瘍ができたりします。関節軟骨の潰瘍は膝関節にみられやすいものです。しかし、膝関節の痛みと深い関係にあるかは明らかではありません。

 また関節を取り囲む部分に石灰が沈着したりするため、運動が制限され疼痛の原因となります。

 このような変化が肩の関節に起こると、四十肩、五十肩といわれ、帯を結んだり、髪をくしけずる運動が困難になり、痛みが出てきます。

 同様の変化がひざの関節に起こると変形性膝関節症といわれます。運動時に痛みがあり、特にしゃがんだ姿勢から起立する時に感ぜられます。

 椎間板の変化

 脊椎骨と脊椎骨の間に運動をスムーズにするために椎間板といわれる軟骨があります。

 この軟骨の水分が減少して弾力性を失ってかたくなり、骨と骨との間が狭くなって両者の角の部分が触れ合うため鳥のくちばしのような突起が出てきます。

 変形性脊椎症といわれるもので、高齢者に多く、脊椎骨の変形とともに脊椎骨の孔を通っている神経が刺激されて、痛みやしびれなどの知覚障害や運動障害の原因となります。頸部と腰部に多いものです。

 また脊椎骨のカルシウムの減少から骨がもろくなり、その一部がつぶれて、時には骨折と同じ状態となりますが、これは腰椎に多く起こり、腰痛の原因となります。

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