一過性脳虚血発作

 病気の特徴
 原因は動脈硬化
 これは脳の動脈硬化のため、細い動脈に一時的に小血栓ができて脳の循環障害が起こるため、一過性に失神、言語障害、めまい、脱力、片まひ、けいれん、視力障害があらわれるものです。原因は動脈硬化であることから、60歳以上に圧倒的に多いものです。

 発作の症状の続く時間は短く、数分で消失することが多いのですが、長くても24時間以内に消失します。

 脳梗塞に進展することが多い
 脳梗塞の前駆症状ともいえるもので、繰り返しているうちに脳梗塞に進展することが多いものです。したがって脳梗塞の予防上、たいへん重要なものです。

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 症状のあらわれ方
 片側に軽いしびれだけのことがあったり、また場合によっては両側性のしびれ、脱力、まひなどもあらわれ、まれには完全な昏睡状態になることもあります。

 高齢者ではごく短時間でも前に述べた症状があらわれた場合は、直ちに神経内科の専門医を訪れることが必要です。

 高血圧も重要な役割を果たしていますが、血圧に関係なく起こることも少なくありません。

 一過性脳虚血発作では失神が少なくないことから脳貧血に似ています。脳貧血の多くは長時間起立している場合に起こり、臥床させると短時間でなおり、失神のほかに症状はありません。

 しかし、一過性虚血発作では起立との関連はなく、臥床しただけでは治らないことが多いのです。

 また一過性虚血発作は、繰り返してあらわれるのが特徴で、ついには脳梗塞に進展しやすいものです。したがって高齢者の失神発作はたいへん重篤なものといえます。

 症状があらわれている時間は数分のことが多いのですが、時には1日以上にわたるため、脳梗塞との鑑別が困難なことがあります。