不整脈

 不整脈と刺激伝導障害
 年齢とともに不整脈は多くなります。不整脈は高齢者の40%、刺激性伝導障害は10~20%、絶対性不整脈(心房細胞)は2~10%にみられます。絶対性不整脈は、女子より男子に多く起こります。

 これ以外に異常を認めない例も老人では少なくありません。心房細胞は慢性化して治癒しにくくなることもあり、積極的な治療の対象となることは多くないといえます。


 規則正しく拍動しているはずの心臓の調子が乱れ、1分間に100~200回にも速くなったり(頻脈)、1分間に40回以下と非常に遅くなったり(徐脈)することがあります。このように心臓の拍動のリズムが不規則になった状態を不整脈といいます。

 原因は、いろいろな心臓疾患のほか、神経の病気など心臓以外の病気の時にも起こります。一般に重症な不整脈は、心臓病に伴って起こってくるものが多く、正常な心臓に起こる不整脈はそれほど恐ろしいものではありません。

 しかし、この区別はそれほどやさしいものではありませんから、不整脈に気づいたときは専門医で、心電図検査を受けてください。

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 期外収縮
 正規の脈拍が抜けたりリズムを変えたりするもので、正常の心臓拍動を支配するペースメーカー以外の部分から刺激が出て、調律を一時乱すものです。ほとんど心配のないものですが、一応医師の診断を受けることが安全です。

 発作性心臓頻拍
 突然、動悸がして脈拍が160~200くらいに速くなり、それがまた急に楽になって、ふだんの脈拍に戻るという形をとるのは、上室性発作性頻拍といいます。

 ほかに異常がなくても起こることが多く、すぐになおるようなときは心配いりません。しかし、長引くものは心不全を起こす恐れがあり、また、心室性発作性頻拍の頻脈のあらわれ方は上室性とほぼ同じですが、心臓に障害があったり、ジギタリス剤の中毒などで起こることが多いので、その治療をします。

 上室性の場合は、あくびをする、息を止めて力む、指でまぶたの上から眼球を圧迫する、くびをさするなどを試みると頻拍を止められることがあります。

 心臓粗細動
 憎帽弁膜症、冠動脈硬化、バセドウ病などが原因で、心房が正常に収縮できなくなると起こるもので、心臓の拍動は全く不規則になります。

 脈拍が不規則なだけで自覚しないことが多いのですが、拍動が速いと動悸を感じ、長く続くと心不全を起こします。