肺梗塞・気管支喘息

 肺梗塞

 主として血栓が肺動脈を閉塞するもので、高齢者ではうっ血性心不全、長期臥床例が多く、動脈硬化、脱水傾向などから血栓が形成されやすいことはすでに述べましたが、同じことは肺の動脈にも起こります。

 小さい肺動脈の血栓では特別の臥床症状を示さないのですが、大きい動脈の血栓では突発的に起こる胸痛、呼吸困難、チアノーゼなどがあり、さらにショック症状、意識消失、急性心不全に進みます。

 肺梗塞があらわれると発熱、血たんなどが起こり、血清中の酵素が上昇します。肺梗塞は手術後に起こりやすいのですが、血栓があっても梗塞を起こさなければ症状は少ないものです。

 治療はショック状態の改善につとめ、抗凝固剤投与、酸素吸入などを行い、外科的に梗塞部を切除する方法もありますが、病状の見通しはよくありません。

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 気管支喘息

 高齢者の気管支喘息では50歳未満に発症して老人喘息に移行した例より、50歳以後に発病したものが多い傾向にあります。

 高齢者の喘息では、せき、たんなどの気道感染の症状で始まり、ついで呼吸困難など喘息の症状のあらわれる形のものが多く、若年者のようにアレルギー性因子がかかわる形は少ない傾向があります。

 喘息死の統計的な観察では、加齢とともに増加の傾向があり、60歳代で最も多く、また発病が中年以後の場合の平均生存数は短いとされています。治療は若年者の場合と特に差はありません。

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