大動脈硬化・大動脈瘤・慢性肺性心

 大動脈硬化
 大動脈の硬化は冠動脈硬化と密接な関連があります。大動脈の始めの部分(弓部)に石灰沈着が起こり、年齢とともに増加してきます。

 胸部大動脈と腹部大動脈の両方に石灰化を認めるような場合は、高血圧や糖尿病が合併している場合に多いことが観察されています。


 大動脈りゅう
 60歳を超えた高齢者での解剖検査例で見ると、大動脈りゅうは3.58%に認められており、これが破れる頻度は約1%に起こります。

 症状は突発的な胸痛、ショック、呼吸困難などで、老人の急死の一つの大きな原因となっています。


 慢性肺性心
 肺の変化(肺気腫、肺線維症)などのために心臓から肺に血液を送るのに抵抗が大きくなり、心臓は右室を中心に障害されてくるものです。

 原因の多くは肺気腫(肺線維症)で高齢者に多いものですが、肺結核によって若年者にも起こります。喫煙、肺の感染を繰り返す例により多く認められます。

 症状はせき、たん、息切れ、喘鳴、呼吸困難、動悸などですが、息切れと呼吸困難が最も多くみられ、心不全を起こしやすいものです。

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 急性肺性心
 肺の血流が何らかの原因でつまる急性肺栓塞、肺動脈または気管支の閉塞、あるいは動脈りゅうの破裂などに続いて起こります。また、急激な肺動脈圧の上昇によって右心が拡大して起こることもあります。

 40歳以上に多くみられ、35歳以下ではあまり起こりません。

 突然予告なしに起こるのが特徴で、呼吸困難、呼吸逼迫、脈拍頻数と微弱、胸痛、チアノーゼ、血圧降下、ひどい時には失神、けいれん、ショック状態となります。

 突然起こるのが特徴ですが、時には吐き気、嘔吐、めまい、胸骨下圧迫感、腹痛、体温上昇などの前ぶれもみられます。緊急、重大な病状で数分で死に至ることもあります。

 この病気は急を要しますので、即刻入院し、ショックや右心不全に対する対症療法をしてもらいます。

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