甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

 甲状腺ホルモンの分泌過剰によって起こる病気で、のどのはれ、頻脈、動悸などが主な症状です。眼球が飛び出してくることもあり、この場合を、特にバセドウ病と呼ぶこともあります。

 甲状腺機能亢進症は、これにかかったからといって、ふつうは生命にかかわるほどの恐い病気ではありません。しかし、治療をしないで放置すると、からだがやせてきて、心臓を悪くします。

 というのは、性質の良くない不整脈が起こってくるからです。これがさらに進むと、心臓の働きが弱ってきます。また、手術などをきっかけとして、いわゆる甲状腺発症という危険な状態を招くことがあります。

 患者は圧倒的に女性に多いのですが、思春期以前は少なく、20~30歳にかけて発病することが多いようです。

 この病気の原因については、いろいろと議論が行われていますが、よく分かっていません。

 症状
 まず、脈の数が増えて、動悸がし始めます。脈拍が1分間に120くらいになるのは決して珍しくはありません。また、甲状腺が肥大し、前頸部がはれて盛り上がって見えます。はれの程度はさまざまです。

 バセドウ病と特に呼ばれる型では眼球の突出が起こり、目の輝きも一種変わってきます。

 そのほかに、神経症状として指先が震えたりします。汗をかきやすくなることも特徴の一つです。一般にからだの代謝が高まる結果、やせが目立ってきます。微熱を見ることもあります。

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 甲状腺発症
 甲状腺機能亢進症は、適当な時期に治療を行えば生命に危険はないのですが、経過中に甲状腺発症が起こると、生命の危険を伴います。

 甲状腺発症というのは、甲状腺機能亢進症の患者に、心身のストレスが加わった時、たとえば感染症にかかるとか、手術、治療の中断などをきっかけとして起こる状態で、いろいろの症状の悪化がみられます。

 すなわち、発熱は高度となり、脈の数は140以上にも達し、下痢を起こし、意識はおかされ、ついには、不幸な結果を招くものが少なくありません。

 したがって、患者に感染症が起こったときとか、手術(たとえ抜歯のような小手術でも)を行ったときとか、治療法を軽減していく時などには、じゅうぶんに注意をしています。

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